約 1,556,601 件
https://w.atwiki.jp/auto/pages/757.html
メニューページで#nomenu()プラグインはご利用できません。3カラムでなく、2カラムのデザインテンプレートをご利用ください。 メニューページで#nomenu2()プラグインはご利用できません。3カラムでなく、2カラムのデザインテンプレートをご利用ください。
https://w.atwiki.jp/v-actress/pages/3094.html
管理用
https://w.atwiki.jp/asaahingaeaw/pages/163.html
ディミトリ1世は梶谷 戦斗の長男である。大日本帝国(梶谷朝)の皇帝である。ディミトリ1世は槍の達人とも戦士や勇者とも言われた。鷹月宮梶谷氏に属する人物。
https://w.atwiki.jp/ouranos/pages/370.html
《日本国(にほんこく)拳砲(けんぽう)》 通常魔法 自分の墓地に「大日本帝国拳砲」が2枚以上存在する場合に発動する事ができる。 相手フィールド上に存在するカード1枚の効果を無効にし、ゲームから除外する事ができる。 その後、相手ライフに800ポイントダメージを与える。 (自分が日本国籍を持っていない場合、このカードの効果は無効化される) (編集中)
https://w.atwiki.jp/monamoro/
国家一覧 現在効力を有する二国間条約一覧 国際法関連の条約及び協定 国際機関一覧 紳士録大日本帝國 アメリカ合衆国 思想など 暦法 世界各国史 国際情報 参加者ブログ一覧 箱庭世界の説明書 国家一覧 国家一覧を参照 大日本帝國満洲國神聖アルティス帝国ウェスペルタティア連邦王国大ブリテン及びアイルランド連合王国フランス王国中華人民共和国アメリカ合衆国ポルトガル連邦オスマン帝国インド共和国神聖ローマ帝国キューバ革命人民共和国英自治領カナダシーランド公国 国家設定雛形 現在効力を有する二国間条約一覧 条約一覧を参照 大日本帝國の締結条約 国際法関連の条約及び協定 国際連盟憲章 条約法に関する東京条約 開戦に関する条約 国際連盟教育科学文化機関憲章 世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約 絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約 絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約付属書 国際機関一覧 国際連盟 国際連盟教育科学文化機関 世界遺産委員会 紳士録 大日本帝國 日本皇室皇族一覧 大日本帝國歴代天皇一覧 大日本帝國の華族一覧 大日本帝國の歴代内閣総理大臣 大日本帝國の政界関係者一覧 大日本帝國外交官一覧 アメリカ合衆国 アメリカ合衆国歴代大統領 アメリカ合衆国の政財界関係者 アルティスの貴族一覧 その他のアルティス人一覧 五島の名家一覧 オスマン帝国の人物一覧 主なユダヤ人の一覧 思想など 世界の宗教一覧 世界の政治思想一覧 暦法 アセリア暦 皇紀 イスラム暦 絶対歴 世界各国史 箱庭世界史 日清戦争 日亜戦争 グレートゲーム 日本史 アルティス史 国際情報 海外安全情報 外交関係の開設状況 世界地図 各種ランキング 通貨為替相場 世界各国の大量破壊兵器 世界遺産一覧 世界ボクシング情報 参加者ブログ一覧 大日本帝国報道 神聖アルティス帝国小説など
https://w.atwiki.jp/teikokutuusin/pages/10.html
コメントプラグイン @wikiのwikiモードでは #comment() と入力することでコメントフォームを簡単に作成することができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_60_ja.html たとえば、#comment() と入力すると以下のように表示されます。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/monozukiclub/pages/605.html
KAMUI FC2000 カムイFC2000 公式ホームページ 所属リーグ:道央・道北ブロックリーグ(6部相当) 法人名: 代表者: 創立年: 活動区域/ホームタウン:北海道/旭川市、上川郡東川町 クラブカラー: ホームスタジアム:東光スポーツ公園球技場(5,000人) 練習グラウンド:カムイの杜多目的運動場 アカデミー(育成): クラブマスコット:- ユニフォームサプライヤー:
https://w.atwiki.jp/gikosummary/pages/648.html
軍員:数人 現在は、解散している。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3553.html
358 :弥次郎@帰省中:2016/07/31(日) 18 05 00 大日本企業連合が史実世界にログインしたようです -3- 西暦1935年2月27日。 突如として現れた新勢力に世界が混乱を隠せない中、極東の島国 大日本帝国に居座る組織が声明を発表した。 普及が始まっていたラジオを通じて、そして一部では新聞を介して発表が行われた。勅命ということもあり、そして、 2.26事件の際の異常事態や常識を覆すような兵器が目撃されていたことから、その不安や憶測はとどまることを知らなかった。 「日本企業連合 ムラクモ・ミレニアム代表 神崎博之だ。 現時刻を以て、ムラクモ・ミレニアム 如月技術研究所 新三菱重工 有澤重工 倉崎重工により構成される 大日本企業連合に対して、陛下より大日本帝国の行政・軍事など一部権限が陛下から下賜された。 暫くは厳戒態勢を敷くことになるが、じきに解除となるだろう」 淡々と事実だけを突きつける男性の声。 「詳しいことは追って日企連の発行する新聞に掲載する。それまではみだりに出歩いたり、会合などを行わないように 自制を求める。これは、畏れ多くも陛下のご意思に基づく行動である。 また、帝国内の治安維持は日企連の部隊に現在代行されているが、査察が終わり次第警察や憲兵などの活動も再開する。 国内の問題、例えば貧困や不況などについては前進的に手を打っていこう。安心してほしい」 だが、淡々としているがかなり好意的な文言が並ぶ。 「一つ、警告する。我々を出し抜けるとは思わないことだ。 我々は全てを見ている。見透かしている。ついでに言えば、我々は言ったことは確実に遂行する。 余計な真似をすればタダでは置かない。そのように心得てほしい」 それを最後に、神崎を名乗る人物の放送は終わり、事務的な連絡に入った。 359 :弥次郎@帰省中:2016/07/31(日) 18 06 16 放送の終了から、混乱が広がった。 日企連。大日本企業連合。聞いたこともない組織。 「一体どこの誰なんだ?」 「新三菱ということは三菱財閥の流れなのか?」 「いや、まさか……財閥も残らず監視を受けているんだぞ?」 「企業……つまり会社?会社が、この帝国を……?」 「宮内省は何をやっていたんだ!」 「会社が反逆……正気か?」 「一体どういうことなんだ…?」 混乱は当然だった。 軍のクーデターなどではなく、政権を担う与党が起こしたわけでもなく、一つの会社が反乱を起こし、あまつさえ 御上の勅許を得て政権を打倒した。俄かには信じがたいことである。そもそも企業は間接的に、政党のスポンサーとして 影響力を及ぼし、時には投票を通じて意思を反映させようとしている。だが、それはあくまでも間接的であって、実際に 動くことはほぼない。拳銃などの兵器は多少はあったとしても、そこまで大々的に動かせるほど保有しているはずもない。 ましてや戦車や『人型』に明らかに訓練を受けた軍人を数百人規模で動かしている。 『人型』に至っては戦車をデモンストレーションのようにして手にした銃のようなもので打ち抜いて見せており、 その異常性を容赦なく国民に見せつけていた。そして、海軍基地近くに暮らす住人は急遽帰港していた連合艦隊を 睨むようにして母港を占拠する巨大な艦艇群目撃していた。 1936年3月5日。 その日の日企連報道は岡田内閣及び軍上層部がそろって権限を返上したことを告げた。 内閣の解散ではなく、権限の返上。それは、意味を理解できる人間にとっては恐怖を覚えた。 この昭和を生きる人間にとっては『御一新』の際の『大政奉還』以来のものであり、その意味するところは何らかの理由で 政権を持っていた内閣は幕府同様に権限を放棄したということである。それ以外には気象情報や当たり障りのない情報が 掲載されていたのだが、その中でも目を惹きつけるものがあった。 『玉音放送の実施』 天皇陛下自らが、臣民に対してお声を届ける。 それに臣民は飛びついた。不安すぎるこの現状をどうにかしてくれると、期待したのだ。 見知らぬ兵が帝国内部を見張り、反乱が鎮圧されたようであるが、その後の経過がさっぱりわからない。 厳戒令によって外出すらおちおち出来ない中で示されたのが、その玉音放送であった。 しかしながら、これもまた周到に仕掛けられた日企連の罠であることを察することができる人間はほぼ0だった。 361 :弥次郎@帰省中:2016/07/31(日) 18 07 03 1936年3月5日正午。 かねてから予告されていた『玉音放送』の時間であった。 「しかし、思い切ったことをなさるものですね。昨日の今日だというのに」 「内容も……これ、死者が出るんじゃないですか?」 「……治安部隊にも動員かけとくか」 「陛下は、むしろ『やれ』とおっしゃられたからな」 「そそのかした我々が言える義理じゃないですよね?」 日企連の重役会議。事実上の夢幻会会合の場においてメンバーが新聞を前にして話し合っていた。 ORCA旅団決起前ということもあり、何人かは欠席している。 「で、原稿がこれか……」 日企連の元にも届けられたスピーチの内容は平易に言い換えれば以下のようになる 軍部が拡大主義に走り、主権者の意思に背いている 内閣も醜態を繰り返しており、軍や財閥との癒着で身動きできていない 臣民の投票による民主制は実現しているが、その国民が政治に関して無関心で、好き勝手に言い争っている これまでは立憲君主制のため、帝国の為と思い口をつぐんできたが、それも限界である よって、内閣・軍部から権限を取り上げる。同様に国民の投票に関しても暫く制限する 代替として日企連に一部権限を委ね、天皇が国家を直接統治する 今まで政治の惨状に目をつむって来た臣民に対して異論は認めない。無論内閣も軍部も例外はない 現在の帝国の状況を招いた責任は権限を委ねていた臣民にあり、統治するなど本来ならば願い下げである しかし、目をつむっていたのは自分でも同じであるから、それに免じて赦してやる 臣民はこれから発表される事実などを真摯に受け止めて反省せよ。さもなければ政権は二度と下賜しない 「我々が言ってほしいことを大体要約してますね……」 「実際、この時期の史実日本は大概ですから……」 「しかし、やってることはまるで絶対王政のそれだよなぁ」 民主主義のために絶対王政をやる。あるいは、民主主義の尻をぬぐうために絶対王政をやる。 しかも君主の側がそれをやるのだから、なんだか時代錯誤である。 「こちら側は大丈夫ですか?本家がやられては元も子もないですが」 「何とかなっている。時期的にはチャプター2と3の間くらいで、ウチのメガリスにオーメルの飛行部隊が突っかけてきたが 一蹴してやった。……ああ、ウチのリアルドミナントじゃない方が頑張ってくれたから大丈夫だ。あれでも上位ランカーとも 戦える程度の実力はあるし。お、向こうだと始まったか……」 「さて、これで大人しくしてくれればいいのだが」 「むしろ馬鹿には出てきてほしいがな」 ゲート越しの中継が始まる。 メンバーはそれを聞きながら、起こっているであろう国民の嘆きを思った。 君主から見捨てられかける史実の臣民の悲しみは、彼らの推測できるものではなかった。 363 :弥次郎@帰省中:2016/07/31(日) 18 07 58 「君達は一体何を朕にだしてくれるのか。その一点に尽きる」 臨時に編成された内閣という名の日企連の『大日本帝国統治委員会』は、叙任式を終えて枢密院で御前会議を行っていた。 そこに並ぶのは、日企連代表 神崎をはじめ辻堂財務部部長など日企連の重役たちばかり。史実側の人間はほとんどいない。 いるとすれば、それは近衛親衛隊の人間ばかりであるし、会議の出席者というよりも警護役だ。 日本中を絶望の淵に追いやった『玉音放送』を終えたばかりというのに、その放送の主は平然としていた。 「この帝国が、君達からすればこの貧弱な帝国が如何に価値あるものかは分かっている。しかし」 眼光鋭く、居並ぶ企業のメンバーを見つめる。 「しかし、それだけでは朕は譲れない。この帝国がどのような航海図をたどるのかを知っているだけの君達に任せるわけにはいかない。 どのような未来を、この帝国のすべてと引き換えにくれるのかが、非常に興味がある。ぜひ、教えてくれ」 その問いに答えたのは、日企連の代表と統治委員会のトップを兼務することになった神崎だった。 「帝国の存続と、負けぬ未来を」 「ほう……負けぬ未来とな」 「恐れながら、世界という敵はあまりにも大きいもので、容易く手綱をとれるものではありません。 滅ぼすならば容易いことでありますが……我らはそれを是としないと結論しました」 「君達の世界のようになるのは、避けたいと?」 「我々の総意としては……日企連としては、我々が近しい歴史を持つ並行世界として、我々がたどった未来をそのまま辿ることは避け、 違う世界を作っていってほしい。我々が、それを避けるために情報や技術を提供できるのですから」 日企連内部での結論はそれだった。 日本だけでなく、この後に起こるであろう二度目の世界大戦、そしてその戦火から生じる新たな火種。 それらが巻き起こす、国家を疲弊させる原因である幾多の戦乱。それらを回避する、あるいは、別な方向へ捻じ曲げる。 武器とするのは抱える兵力と、情報。未来への航海図。起こりうる災害や事変の情報。それらすべてを武器とすることで、 とある計画の遂行ができる。 「非衰退調律進行計画。この日本を未来への羅針盤とすることで、その価値を維持する。 世界がこれから先に進むためには、日本抜きには出来ないようにする。あるいは、日本に手を出せない状況を作る。 これこそが肝要となりましょう」 それは、白人主義などのこの世に存在するすべての傲慢さの、さらに上をいく傲慢さだった。 地球表面のほんの数パーセントしか占めない列島国家が、今後の世界の運命を握ろうというのだから。 列強の末席に過ぎない日本が、経済的にも、軍事的にも、総じて国力的にも劣る小国が、高々情報1つで握る。 傲慢を通り越して、いっそ哀れですらある。世迷言と断じられてもおかしくはない。 364 :弥次郎@帰省中:2016/07/31(日) 18 09 12 「なるほど」 しかし、緊張の空気の中でその声が拍子抜けなほど平和に響く。 「なるほど。それが、君らの『答え』か」 日企連の『答え』。 それは、大日本帝国という国家を実質的に日企連の道具とすること。 『史実』という世界に日企連が接続するためのハブあるいはターミナル。もっと言えば、『史実』世界を操るための リモートコントローラーとする、傲慢な答え。2600年近く統治を続けてきた『皇室』さえも利用して、おまけに元の世界の 運命さえも握ろうとする豪胆すぎる『答え』だった。 「臣民は?」 「臣民は、仕事無きものや貧しき者は日企連が『雇用』いたしましょう。一人残らず。 『会社』の『社員』であるならば、その衣食住や健康は企業の責任の負うところとして 「本来ならば、政府がすべきことであるが……苦労を掛けるな」 「利益に関わることですので、我々の領分でもあります」 「違いない」 笑ってさえ見せる君主に内心恐々としつつも、神崎は続ける。 「誰もが不安なく生きていける帝国。その構築は 「もし、もし世界が日企連とこの国に牙をむいたなら?それを世界平和の為と銘打って手を出して来たら、どうする?」 その問いは、半ば答えを理解してのものだった。 「滅ぼしましょう、この世界の国家を。なに、我々は国家との戦争のやり方を良くよく心得ていますのでご安心を」 神崎はこともなげに言う。 国家の解体という、単純に滅ぼすよりも難しい作業をやってのけたことのある日企連である。 滅ぼしてしまうのも決して夢ではない。ただ、滅ぼすと面倒であるし勿体ないだけだ。 「国家を生かす方法も殺す方法も、よく理解していますし、それを行う戦力もある。 こちらの資源が欲しい我々としては、傀儡国家を建てるのが望ましいでしょう。すべての国家が日本に傅いて資源を差し出す。 そうすれば、帝国を脅かす存在はなくなるでしょう」 「なるほど。すべての国家が傅けば、あるいはいなくなれば帝国の敵はいなくなるか」 「残る敵は帝国内部のみとなりましょう。その敵も、日企連に抗うことはできない」 「朕という錦の御旗に背くことはできないと、そういうことであるか」 365 :弥次郎@帰省中:2016/07/31(日) 18 09 55 それを神崎は肯定する。 「我々が陛下にご用意できるのは、『日企連世襲名誉会長』というポストでございます。 これは日企連内部での、大日本帝国統治委員会内部での地位を保証するものとなっております」 「会長か……肩書ばかりだな」 「公務をなさる差しさわりのない職は、これしかございませんので」 「あ、そう」 軽く流すと、話題を変える。 「君達の世界の様子は大体聞いているが……このような国でも手助けとなるか」 生物学者として、そこが一つ気がかりであった。 あらゆる生命が生きていけない環境となりつつある日企連の世界。 コジマ汚染という、致命的すぎる汚染の拡大。今はまだこちらの世界においては存在していないが、いずれ発見される かもしれない危険な物質だった。 「アメリカにおいて行われる実験『バイオスフィア2』というものがありますが、その実験の結果から言えば、我々の 生きる世界を立て直すにはコジマ汚染のない世界が必須となります。つまりは、この世界のような」 「その実験については後程詳しく聞きたいものだな。……良い、君達に全てを任せよう。下手にこちらが手を出せば邪魔となるだろう。 存分に大ナタを振るってほしい」 「は」 総員が一礼をして、御前会議は終了となった。 「ああ、そうであったな」 「陛下?」 三々五々に散ろうとしていた重役たちが、呼び止められた。 「よく、世界を超えて我が帝国を見捨てずに手を出し述べてくれた。感謝する」 泣きそうな笑顔で言われた言葉に、しばし日企連の上層部は言葉を失う。 久方ぶりに聞いた、裏表のない言葉。 汚れた空気を吸っていた彼らには、綺麗過ぎるほどの言葉。 (敵わんな……) 誰もがそう思った。 彼らのいずれもが持ちえない『帝王』の器。 日企連においても、結局のところ『皇室』には抗えない。 如何に企業が国を牛耳ろうとも、決して手が出せない領域、神域。 世界こそ違えど、同じ皇室なのだ。彼らがかなうはずもなかった。 しばし余韻に浸った彼らは、振り払うようにして仕事に戻った。 366 :弥次郎@帰省中:2016/07/31(日) 18 10 35 そこからの日企連の行動は早かった。 警察権限も預けられているために、日企連の警備部門(事実上の警察)が憲兵をも動かし、国内の掃討にかかったのだ。 文字通りの、国にスパイの一斉掃討であった。近衛文麿のプレーンにいた尾崎をはじめとするレッドセルの摘発と、 リヒャルト・ゾルゲをはじめとしたソ連のスパイの摘発が行われた。ここにこっそりとイギリスやアメリカのスパイ摘発も 行われているが、新聞報道ではあまり取り上げられなかった。 他に政治の面においてであるが、日企連の助言の元、大日本帝国は急速に政策の転換を行い始めた。 満州国の国境をめぐる問題を事実上国際的な仲裁裁判所に預けることを認め、華北地域からの撤収を開始。 反発した関東軍の上層部が即日の内に更迭され、さらに関東軍とも関係のある企業や財閥の強硬派が何処へとも消えたとき、 大日本帝国のすべてが悟った。陛下は本気であると。その確信は、3月14日に日本各地で発生した二度目の軍の反乱に対して、 警告も抜きに実弾発砲がなされたことで強まった。戦車や装甲車までもかりだした反乱軍は日企連の投入したACとMTに 蹂躙された。文字通りかすり傷一つつけるでやっとであるほどに彼我の戦力比はあった。質も、数も、大義も、全てが 日企連に劣るただの賊徒であった。 また、御上の勅許を掲げて報道各社、それこそ新聞社やラジオ局は日企連の支配下に入った。 個人契約の記者も例外ではなく、国内の出版・報道に一時的な制限が掛けられた。 もちろんこれに反発する各報道関係者がいたのであるが、物理的にも黙らされた。代わりのように日企連の広報部が 刷った新聞が淡々と事実のみを伝えていく。人々は、不安のままに厳戒令が解けるのを待たなければならなかった。 しかし、日本全体における、そして満州や朝鮮などにおける治安維持の活動は長くかからなかった。 玉音放送がおおよその日本人の心を折る威力を発揮し、また従順ならざる主義者などは放送を契機に動き出して 自ら尻尾を出すために逐次排除されていき、やがては末端組織も活動を止めざるを得ない状況に追い込まれた。 並行して、日企連は国内の掌握にかかる。 厳戒令が出されて混乱していた国民に対して、世帯ごとに必要な衣服や食料が届くようになったのだ。 十分を過ぎるほどに、そして無償で提供されるそれらは、不気味なほど質が良かった。 367 :弥次郎@帰省中:2016/07/31(日) 18 11 31 例えばだが、この時代の衣服は基本的にオーダーメイドである。つまり、一つ一つが個人に合わせて製作される反面、 極めて質にムラがあった。さらに、衣服自体と製作費で一着当たりのコストも高く、御下がりを着用するのもざらにあった。 しかし、日企連のそれは驚くほどに均一だった。サイズ表示に従っていればぴったりと同じものが大量に配られた。 一体これはどういうことかと、国民はさらに混乱した。 反乱軍が食料や衣服を配るとなると、これはある意味の懐柔の手段なのかもしれない。 誰もが警戒して、貧乏な家庭以外はそれを遠ざけた。貧乏な家庭は降ってわいた幸運に感謝しながらその恩恵にあずかる。 そして、誰もがおずおずとそれに手を出していく。 チョコレートや甘いものが豊富にあり、酒も多くはないがあるし、何よりうまいのだ。 週に2回はある配給は、瞬く間に国民の胃袋をつかんだ。最初の2週分の支給が終わった時点で、多くの国民が好意的に なりつつあった。何しろ、ただで衣食が何とかなるのだ。 これは日本近海に設置された海上生産プラントの生産品だった。 分かりやすく言えば、極めて集約された食料工場である。一般的な食料植物であれば、促成栽培に向いた品種が 管理された環境で一気に成長させられ、適した状態で出荷される。水は海水から生み出し、主に水耕栽培で行われている。 この水は工業用水として衣服などの製造過程にも利用されている。 海上プラント自体は日企連がクレイドル降下に備えて多数建造していたものの一つを試験運転を兼ねて派遣されている。 さらに、日企連の土建屋は企業の力任せのインフラ整備事業を開始した。 まずは公営住宅が建造された。日企連の『社員』となった国民が次々と入居をはじめた。 高速道路、都市を結ぶ高速鉄道、民間の利用する鉄道、ダム、堤防、気象観測所、航空基地あるいは空港。 古めかしかった港にも、日企連の湾港整備のスペシャリストが現地入りして急速に近代化と拡張が行われた。 それは首都だけでなく、全国で一斉に開始された。全て、史実のそれを反映しつつ史実の反省点を生かしたものだった。 これによってすべての職業が俄かに仕事を手にし、仕事がなくあぶれていた層が急速に減っていった。 経済が循環し始め、これまでの停滞が嘘のように動き出す。 368 :弥次郎@帰省中:2016/07/31(日) 18 12 28 無論、既存の財閥や地主なども反発した。しかし札束と金塊でビンタをし、現地の住人が日企連を支持した上に、 御上が日企連を支持しているともなれば、口をつぐむしかなかった。ただでさえ、搾取を行っていた地主などは 日企連に『雇用』された貧困層から恨みを買っていたし、懐に飛んでくる額を考えれば、日企連に従う方がマシだった。 あわせて、日本に存在するすべての企業が日企連の傘下に入ることが命じられた。 というかインフラ事業などを通じて『技術指導』の名目で日企連の技術者が派遣され、旧態依然とした工業の刷新に とりかかった。熟練工を必要とする技術と、技術者頼りではない規格化された技術に分けられ、指導が始まった。 インフラの整備と合わせ、これらは『5か年計画』と銘打たれ、猛烈な勢いで推進される。 3.14蜂起とよばれた軍部の過激派の蜂起もあっけなく鎮圧された。それはもはや無様な醜態であり、国民の多くが嘲笑した。 それどころか並行して行われていた国内の掌握作業によって日企連への交換を持つはじめていた国民にたいしては、 広報部が適切な報道を実施し、これが面白いように国民感情に火をつけた。君主に従う日企連を妨害する軍部や政治家、 あるいはこれまでマスコミを握っていたブン屋や新聞各社を批難し、一部ではなんと襲撃さえ行われた。 斯くして、日企連は大日本帝国の致命的なところまで潜り込んだ。 行政・軍事・民間・外交。それらすべてが、国民の支持の下で日企連に委ねられていく。 誰も不安に思うこともなく、迷うこともなく。 『社員』、貴方は幸福ですか? 『臣民』はもういないかもしれませんね。 ああ、一部の方々は『臣民』になろうとしていますけどね。 でも、彼らこそが真に『臣民』となれる資格の持ち主、そうでしょう? 369 :弥次郎@帰省中:2016/07/31(日) 18 13 05 以上となります。wiki転載はご自由に。 作業BGMは「こちら幸福安心委員会です」でした(白目) ここら辺は割とざっくりと。大きく事態が動くまで日本は何やってんの?ってのを簡単に。 まずは五か年計画と称して経済の実質的な掌握と下地をつくって、本格的に取り込む用意をする。 ついでに外交も支配するというわけですな。 衣食住があれば大概の民は文句を言わない。 民衆にはパンとサーカスを。天に星を、地に華を。産めよ増やせよ地に満ちよ。 いやぁ、大日本帝国は安泰ですな(白目) 日企連の統治は洗練された社会主義国家に近いですね。 ある意味ソ連の目指す境地でもあります。というかソ連から見ると資本家がなぜか皇帝と手を組んで これまでの既得権益に喧嘩を撃って勝利してのけ、人民に奉仕を開始するというわけ分からんことになってます。 しかも行政内容を見てみれば、社会保障は良すぎるほどに実施され、資本家が率先して格差是正に取り組んでいる。 アメリカから見れば、国家体制がいきなり制限されたのに、国民はなぜかそれを受け入れて不自由なはずの経済活動に 喜んで参加している。それでいて経済は順調に進行し、不気味なペースで開発が進んでいく。計画的なそれなど あってはならないのに、誰もそれを望んでいない。クーデターで権利が制限されてもそれを受け入れている時点で、 恐らく理解不能かもしれませんね。 というわけで、『臣民』は一気に減り『社員』が増えました。 史実の内閣メンバーやお決まりの軍の重役が辛うじて『臣民』。 これが『最終的解決案』。夢から覚めた人間だけがかじ取りを委ねられる。 日企連はその夢から覚めることを促し続けています。そして、甘美な夢から覚め、苦痛の現実に立ち向かう気概の ある人間の実が真の命を謳歌する。示される運命に抗い、滅ぶことなく星に碑文を刻み続け、そして最後には 誇りある死を迎える。日企連側の世界でもこういった閣僚組織の構築は必須でしょうから、そういった地獄を潜り抜けた 人材が必要なわけですな。馬鹿を放置していたとはいえ、きちんとした『政治』の経験者でありますので。 しかし、企業により国家が解体された世界においても似たような光景はあったのではと思います。 企業の支配は全ての人間を社員として、給料を得るための労働に等しく従事する。対価として企業は行政サービスを 代行し社員の福利厚生に努める。 因みに考えていた日本解体戦争はマジの戦争をやるつもりでした。つまり、馬鹿を撃ち殺して日本が合わせて降伏する。 戦争をして大日本帝国という国家を消滅させることがゴールという戦争でした。 こちらの状態では馬鹿も『再教育』を受けるチャンスを等しく与えられていますので、まだ優しいでしょう。 まあ、そうでなくても日企連の都合よい体制はこれしかありえないんですけどね…… うーむ、国内の様子をちょっとでも書いていきましょうかね。恐らく『幸福な市民』ばっかりですが。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/725.html
by YVHさま 連載 1.・・・何という事を 2.ヨアヒム・フォン・ノイエ=シュタウフェン 3.-自由惑星同盟領・エア回廊、同盟側出入口- 4.試製・都市級改機動要塞「シラサギ」 5.大英帝国貴族の末裔 6.海賊・市民団体(笑)の裏側 7.銀河帝国からの使者たち 8.ホワン・ルイ氏の派遣 9.ローエングラム女伯 10.世襲 11.新皇帝の即位式 12.帝国の老人たち 兵器・戦力 a.大日本帝国・都市級イベント艦ARIAKE a.譲位劇の裏側 a.実験艦隊 c.日本側艦艇の説明。 大神工廠・会議室 c.ノーズアート プラモデル ‘パンジャンドラム‘の群れ フレーゲル伯爵の憂鬱 MMJ帝国支部 食文化・風物 献立 雛祭り 日本食の浸透 アルフレット・フォン・ランズベルク伯爵。 華族界からの援護 設定 大日本帝国軍の装備品(小物) 大日本帝国軍の特設艦 短編 銀鬱日本ゲートネタ